<<  色相値を用いたEHL油膜厚さの測定に関する研究 >>


グラフにおいて3次以上と4次以上では何が変わるのか?

どこに油膜があるのですか?また用いた潤滑油は何ですか?

潤滑油による屈折率の変化は考慮していますか?

何が色のついた写真になるのか。どのように撮影したのか

Gustafssonによって提案された検定曲線をどう使ったのかよくわからなかったので教えてください

工学研究の応用例を教えてください。

検定曲線の4次以降から直線に並ばなかった原因は何ですか?

荷重を5N、10N、15Nとするというのはどういうことですか?

この研究は何の役に立つのですか?

本研究の結果はどのように応用できますか?

ころがり軸受けは実際どのようなところで使われていますか。

検定曲線は暗すぎると正しい曲線にならないということですが、明るすぎることによる検定曲線の変化はないのですか?

イメージセンサの感度の幅が狭くてもいつか測定できなくなる限界はありますよね?

明るさ以外に他の影響はありますか?

実験の方法を詳しく教えてください。


[Q]
グラフにおいて3次以上と4次以上では何が変わるのか?

[A]
色相値とすきまの関係が直線上に並ばなくなります。そのため0.7マイクロメートル以上の油膜厚さをはかることができません。


[Q]
どこに油膜があるのですか?また用いた潤滑油は何ですか?

[A]
油膜はすきまに対応するので、すきまが全て油で満たされ油膜厚さhがすきまと等しくなります。


[Q]
潤滑油による屈折率の変化は考慮していますか?

[A]
使用した油はブライトストック(圧力粘度粘度係数26.3GPa-1同年度1.375Pa.s)。屈折率は、1.4(一定)を入れています。


[Q]
何が色のついた写真になるのか。どのように撮影したのか

[A]
白色光を用いた場合、2つの波の位相差が色の違いとなって色のついた画像になります。ガラス板と鋼球の間の油膜を光干渉法を使い、高速度カメラを使って撮影しています。


[Q]
Gustafssonによって提案された検定曲線をどう使ったのかよくわからなかったので教えてください

[A]
グスタフソンは色相値とすきまの関係を使うことで静止状態の画像から油膜厚さが変わる変化をグラフ化し、油膜の厚さが変化した際の色の変化をグラフ(検定曲線)に当てはめることで油膜厚さを測定しています。この方法を本研究でも利用しています。


[Q]
工学研究の応用例を教えてください。

[A]
光干渉法を利用する研究の例として、プラズマや粒子など、目に見えない(見えにくい)波動、流動を可視化することに使われます。


[Q]
検定曲線の4次以降から直線に並ばなかった原因は何ですか?

[A]
RGBイメージセンサがそれぞれにある範囲の波長を拾うためです。


[Q]
荷重を5N、10N、15Nとするというのはどういうことですか?

[A]
バネを使い鋼球とガラス板の接触圧力を変化させています。


[Q]
この研究は何の役に立つのですか?

[A]
ベアリングの寿命を延ばすこと、適切な油膜を作るための油量を知ることができます。


[Q]
本研究の結果はどのように応用できますか?

[A]
適切な油量をしることができれば、実際に条件を揃え、ベアリングなどの製品の耐久テストを行うことで、寿命を延ばし、油量の調整を行うことで品質を上げることができます。


[Q]
ころがり軸受けは実際どのようなところで使われていますか。

[A]
回転摩擦が小さいので自転車や車の車軸に使われています。またピロー型フランジ型など玉軸受けを内蔵したユニットは安価にホームセンタでも手に入るので小型から大型機械の軸受けとしてよく使われます。


[Q]
検定曲線は暗すぎると正しい曲線にならないということですが、明るすぎることによる検定曲線の変化はないのですか?

[A]
明るすぎる場合もRGBそれぞれの値は255の限度があり、それを超えると白く飛んでしまいます。しかし、これは目視で干渉縞が見えなくなるほど明るくならないと起きません。


[Q]
イメージセンサの感度の幅が狭くてもいつか測定できなくなる限界はありますよね?

[A]
測定できなくなる限界は存在すると思われます。接触域の油膜厚さを知ることができればいいので1.5マイクロメートルほどの油膜厚さが見えれば十分です。


[Q]
明るさ以外に他の影響はありますか?

[A]
イメージセンサの感度帯域があります。



[Q]
実験の方法を詳しく教えてください。

[A]
ガラス板と鋼球を指定した荷重でバネを用いてロードセルを介して潤滑、接触させ、それぞれが独立にサーボモータで駆動し、プログラムで指定した回転速度と往復幅で運動させ、その際ガラス板と鋼球の間に発生する油膜の形状を光干渉法を使い、高速度カメラで撮影して実験を行っています。